XMのMT4の使い方をまとめて解説

2022年6月27日 2023年8月8日

XMは世界のFX業者の中でも非常に人気が高い一社です。しかし、このXMでの取引を行う上で必要となるのが取引プラットフォームであるMT4の使用です。

MT4は全世界で最も広く使われている取引プラットフォームですが、初めての取引者にとってはログイン手順、通貨ペアの切替方法、必要なインジケータの設定方法など不明な点が多いのも実情です。

それゆえ、今回の記事ではXMのMT4の基本的な操作方法について詳しく説明していきたいと思います。

XMのMT4へのログイン方法は？

それでは、まずはXMのMT4へのログイン手順について説明しましょう。

XMのMT4は、会員専用ページから手軽にダウンロードできます。ダウンロードが完了すると、パソコンのデスクトップ上にXMのロゴが描かれたショートカットが生成されるはずですので、それをダブルクリックしてください。

そうするとXMのMT4が起動します。その後、MT4の左上部に位置する「ファイル」メニューから「取引口座にログイン」を選択しましょう。これにより、ログイン用のウィンドウがMT4の画面上に表示されます。次に、ログインID、パスワード、サーバー名をこの順番で入力し、最後にログインボタンをクリックすればMT4へのログインが完了します。

なお、ログインIDとサーバー名は、XMで新たに口座を開設するときにXMから送られてくるメール内に記載されています。また、パスワードは口座開設時に自分で設定したものになりますので、口座開設を予定している方は確実にメモを取り、忘れないようにしましょう。

スマホ版のXMのMT4はログインの手順が違うので注意

XMのMT4は、パソコンだけでなく、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンでも活用することができます。ただし、スマホ版のMT4でのログイン方法は先程説明したパソコン版とは異なるため、その点には注意が必要です。

それでは、具体的にスマホでのMT4へのログイン手順を説明しましょう。まず、App StoreやGoogle PlayなどからMT4アプリをダウンロードしてインストールします。その後、他のアプリと同様にアイコンをタップしてMT4を起動します。

スマホで初めてMT4を開くと、「新規口座」の画面が表示されます。この画面内に「既存のアカウントでログイン」というボタンがあるので、それをタップします。次に、検索バーに「XMT」と入力すると、一連のサーバー名がリストアップされます。ここから自身のサーバー名を選択してください。その後、ログインとパスワードを入力する画面が現れるので、それぞれの情報を入力します。最後に右上の「サインイン」ボタンをタップすれば、スマホ版MT4へのログインが完了します。

こうしたスマホ版MT4のログイン手順は、パソコン版とは若干異なるので、注意深く操作してください。

XMのMT4における最低限知っておきたい基本的な使い方

これまではXMのMT4の立ち上げ方に焦点を当てて説明してきましたが、ここからはMT4で最も基本的な操作方法をいくつか紹介します。

これらの操作方法を把握しておかないと、XMでの取引が難しくなってしまいます。ですから、これから初めてMT4を利用する方は、ここで基本操作についてしっかりと学んでおくことをおすすめします。

チャートの表示方法と種類の切り替え方

初めに紹介する基本的な操作として、MT4でのチャートの表示方法と、そのチャートの種類の変更方法について説明します。

MT4でチャートを表示する代表的な方法は主に2通りあります。

一つ目は、MT4の画面左上にあるファイルから新規チャートを選択する方法です。これを選択すると、表示可能な通貨ペアが一覧で表示されます。この中から、表示したい通貨ペアを選ぶことで新たなチャートを表示することができます。

二つ目は、MT4の画面上にある緑と赤の矢印を示すマーケットウォッチアイコンをクリックする方法です。これをクリックすると、左側に通貨ペアが一覧表示されます。表示したい通貨ペアを右クリックし、表示されたメニューからチャート表示を選択すると、新たなチャートが表示されます。

これ以外にも、いくつかの方法がありますが、基本的には上記の二つの方法でチャートを開くことが可能です。初めての方は、まずこれらの方法を試してみてください。

次に、チャートの種類についてですが、MT4では3種類のチャートが表示可能です。

それらは、初期設定で表示されるバーチャート、日本で生まれて今や世界中で最も使われているローソク足チャート、そして価格の動きを一本の線で表現するラインチャートです。

これらのチャートにはそれぞれ長所と短所があるので、個々の好みに合わせて選んでみてください。

さて、では具体的にチャートの種類を変更するにはどうしたら良いのでしょうか。

その方法はとても簡単です。MT4の画面上部にあるチャートというボタンをクリックしてください。すると、先ほど述べたバーチャート、ローソク足チャート、ラインチャートの3つの名前が表示されていますので、その中から選択してクリックすればチャートが切り替わります。

チャートの表示と切り替えは、MT4を利用して取引を始める際に最初に理解しておくべき基本操作の一つです。まだ試したことがない方は、ぜひともここでしっかりと覚えておいてください。

表示する通貨ペアの変更方法

次に解説する基本的な操作は、表示する通貨ペアの変更方法についてです。

先述した方法でMT4にチャートを新規表示することは可能ですが、いくつかの通貨ペアを同時に取引することを希望するトレーダーもいるでしょう。その場合、現在表示しているチャートを切り替える必要があります。

具体的に通貨ペアを切り替えるには、まず緑と赤の矢印マークが描かれたボタンをクリックして、マーケットウォッチを開きます。すると、複数の通貨ペアが一覧表示されます。新たに表示したい通貨ペアを選択し、クリックしたまま現在表示しているチャート上にマウスポインタをドラッグしてからリリースします（ドラッグ＆ドロップ）。これにより、選択した通貨ペアがMT4のチャートに反映されます。

一般的に、複数の通貨ペアを用いてトレードを行うことはよくありますので、これから取引を始める方は、この方法を把握しておくことを推奨します。

注文と決済の方法

最後に解説する基本操作は、取引の注文と決済の方法についてです。

XMのMT4で新規取引を開始する際には、初めにMT4画面上部に配置されている「新規注文」ボタンを選択します。これにより、取引を実行するための新たなウィンドウが開きます。このウィンドウにおいて取引したい通貨ペア、取引量、ストップロスやテイクプロフィットの価格を指定し、注文の種類を「成行注文」に設定した上で、売り注文を出す場合は「成行売り」ボタンを、買い注文を出す場合は「成行買い」ボタンをクリックすれば注文は成立します。なお、注文が正常に通過した場合、チャート上に緑色の点線がデフォルトで表示されるので、注文後は念の為にこれを確認してみてください。

また、注文ウィンドウの注文種別で「指値注文」や「逆指値注文」を設定すると、特定の価格に到達した際に自動的に取引が実行されるよう設定することも可能です。これを理解しておくと取引の選択肢が広がるため、興味がある方は実際に試してみることをおすすめします。

XMのMT4の代表的なインジケーターやツールの使い方

次に、XMのMT4を用いて取引を行う際に多くの人が使用している分析用のインジケーターやツールの設定方法や主要な使用法について説明します。

MT4を利用して自己判断による取引を行いたいと考えている方は、以下の解説を参考にしてみてください。

フィボナッチリトレースメント

最初に説明する、XMのMT4で頻繁に使用されるインジケーターやツールの一つがフィボナッチリトレースメントです。

フィボナッチリトレースメントをチャートに反映させる方法は簡単で、MT4の画面上部に存在する"F"という文字と横線が重なったボタンをクリックします。次に、マウスカーソルをチャート上に移動させ、選択した任意の点でクリックを行い、そのまま別の任意の地点へマウスをドラッグすれば、フィボナッチリトレースメントが表示されます。

フィボナッチリトレースメントの基本的な使用法としては、価格がどの程度反転するのかを推定する指標として利用されます。

MT4のチャートに表示される価格動向は、波のような形で上下に揺れ動きます。例えば、価格が上昇傾向にある場合、一定の上昇を経てから少し下落し、その後再度上昇することで価格が全体として上昇していきます。このような状況では、下落をしたタイミングで購入することで、その後の上昇による利益を狙うことができます。この下落の範囲を推測する目安としてフィボナッチリトレースメントの38.2%や61.8%が活用されます。さらに応用的な使用方法やパーセンテージも存在しますが、初めて使用する方はまずこの基本的な使用法を覚えてみてはいかがでしょうか。

ボリンジャーバンド

次に解説するXMのMT4で頻繁に用いられるインジケーターやツールはボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドをチャートに挿入する手順は、最初にMT4の上部メニューにある'挿入'をクリックします。続いて一番上に位置する'インジケーター'をマウスカーソルで選択します。カーソルをそこへ移動すると、右側に'Trend'（トレンド）という項目が現れます。その中に'Bollinger Bands'（ボリンジャーバンド）が存在するので、それをクリックします。値を変更したい場合は、パラメータを適宜調整し、最終的に'OK'を押すことでチャートに挿入できます。

それでは、ボリンジャーバンドの一般的な使用方法は何かというと、主に'Squeeze'（スクイーズ）と'Expansion'（エクスパンション）と呼ばれる状態を利用します。

ボリンジャーバンドをチャートに描画すれば理解しやすいのですが、バンドの最も外側のラインが狭まっている状態（スクイーズ）と、上下に広がっている状態（エクスパンション）の2つが観察できます。通常、エクスパンションが発生している時に価格の大きな変動が見られます。ですので、大きな利益を得たい場合、このエクスパンションが起きている時に取引を行うと良いでしょう。一方、スクイーズが発生している時は価格の変動が少ないので、その時期には取引を避けることも可能です。

移動平均線

最後に取り上げるXMのMT4で頻繁に活用されるインジケーターやツールは移動平均線です。

ボリンジャーバンドの表示と同様に、移動平均線をチャート上に描画するためには、MT4の上部メニューから'挿入'を選択し、次に'インジケーター'をクリックします。その後、'トレンド'の中から'Moving Average'を選び、'OK'ボタンをクリックすれば、チャートに表示されます。

それでは、この移動平均線の主な用途は何でしょうか。大抵の場合、価格が推移するトレンドの方向性を確認するために利用されます。なぜなら、この移動平均線は、ローソク足チャートの終値を特定の期間で平均化したラインであり、最近の価格動向が上昇傾向にあれば、移動平均線も自然と上向きになるし、価格が下降すれば、移動平均線も下向きになります。

この特性を考えると、移動平均線が上向きであれば、買いが主体の取引を、下向きであれば、売りが主体の取引を行うという選択が可能になります。

移動平均線は世界中で最も広く使用されているインジケーターの一つです。だからこそ、これから初めてMT4を使用する方々には、少なくとも一度はチャートに表示させ、その使い方を把握しておくことを強く推奨します。